keywords= XM ロスカット タイミング (888倍 水準)
XMのロスカット タイミングは、どこを見ると分かりますか?
XMのロスカット水準は、いくつですか?
XMのレバレッジ888倍だとロスカットはどうなるの?
という質問にお答えします。
本記事は、FX会社で約10年の勤務経験があり日本テクニカルアナリスト協会の認定テクニカルアナリスト(CMTA®)でもある筆者がFXの専門的知識を使いXMの正しい情報を詳しく紹介しています。
XMのロスカット水準は、証拠金維持率が20%以下です。
ロスカット タイミングは、MT4で簡単に見られます。
XMでは、レバレッジが888倍、200倍、100倍のどれであっても証拠金維持率が20%以下になるとロスカットします。
証拠金維持率は、MT4のターミナル>取引タブ>右下に表示されています。
FX中級者以上レベルを目指すなら、ロスカットに関連する必要証拠金、有効証拠金、証拠金維持率の理解が必要です。
ロスカットに関連する必要証拠金、有効証拠金、証拠金維持率を理解することで、損失リスクが分かるようになり、事前に損切り計画が作れるようになります。
FX中級者レベルになると、含み損を出したときにどのくらいの金額になったら損切りするかを事前に決めています。これが出来るようになるための、ロスカットとロスカットに関する3つの資金管理用語を解説します。
目次
XMのロスカット タイミングは証拠金維持率を見る
XMのロスカット タイミングは、証拠金維持率が20%以下です。XMでは、レバレッジが888倍、200倍、100倍のどれであっても証拠金維持率が20%以下になるとロスカットします。
ロスカットは、証拠金維持率が「FX会社が定める比率以下」になるとロスカットが発動します。「FX会社が定める比率以下」がFX会社により異なり、100%、50%、20%などや通常20%でロールオーバーのときに100%になるFX会社もあります。
100%、50%、20%どれがよいかにこだわっても損失リスクはさほど変わりません。シンプルに証拠金維持率が100%を下回るとロスカットすると覚えておけば、どのFX会社でも使える知識になります。
ロスカットに関する資金管理の指標3つ
ロスカットを知るには、必要証拠金、有効証拠金、証拠金維持率の理解が必要です。これらを知ることで損失リスクも分かります。じっくり繰り返し読んでいただき理解してください。
証拠金維持率とは
証拠金維持率は、保有ポジションの必要証拠金に対する有効証拠金の割合です。
計算式:証拠金維持率(%)=(有効証拠金÷必要証拠金)×100
更新タイミング:リアルタイムで証拠金維持率が算出される。
通常は、証拠金維持率が数百パーセントから数千パーセントになります。口座残高に対し過剰に多くのポジションを建てると、証拠金維持率が低い値になりロスカット水準に近づきます。
有効証拠金とは
有効証拠金は、FX会社に預け入れている口座残高(証拠金)に保有ポジションの評価損益を加減算した金額です。
有効証拠金=口座残高(証拠金)+未決済ポジションの含み損益
未決済ポジションが「含み益」なら有効証拠金は、口座残高(証拠金)よりも「多く」なります。
未決済ポジションが「含み損」なら有効証拠金は、口座残高(証拠金)よりも「少なく」なります。
有効証拠金は、今の時点の実質的な口座残高です。そのFX等取引を評価する重要な指標です。
必要証拠金とは
必要証拠金は、FX等取引で新規にポジションを建てるのに必要な最低限の証拠金です。
必要証拠金=通貨ペアレート✕通貨単位✕数量÷レバレッジ倍数
通貨ペア等のレートは、常に変動しています。新規にポジションを建てたときのレートでその日の必要証拠金が決まります。保有ポジションの必要証拠金は、ロールオーバーのときにロールオーバー時点のレートで再計算と再設定されます。
必要証拠金は、担保として預けるお金に例えられます。レバレッジが高いと必要証拠金が少額になります。レバレッジが高いとリスクが高まると思っている人もいますが、海外FX口座でXMのようにゼロカット制度を採用しているFX会社なら、投資家のリスクは高まりません。リスクが高まるのはFX会社です。
この点は、海外FX会社の大きな魅力となります。
ロールオーバーとは
FXの場合、毎日朝1回(AM7:00 or AM6:00)ポジションの保有可能期限があります。この期限になるとシステムが自動的に保有ポジションを次の日に乗り換えさせています。実際には、ロールオーバーを意識することなくポジションを保有し続けています。
FX会社は、ロールオーバー時間に値洗いを行うため、5~15分間、FX等の取引が出来なくなります。
ロールオーバー時間
米国標準時間期間:火~土曜の日本時間AM7:00
米国サマータイム期間:火~土曜の日本時間AM6:00
※海外市場の休場、欧米のクリスマス期間、元旦等はロールオーバー時間が変更になります。
ロスカットが近づくとマージンコール
取引損失が拡大し証拠金維持率がFX会社が定める一定水準以下になった場合、「ロスカットが発動する可能性が高まっています。ロスカットさせないためには、追加入金が必要です。」という主旨のお知らせをマージンコールと言います。
ロスカットしても口座残高マイナスが年間1,806件(日本)
ロスカットとは、保有ポジションの損失が拡大し口座資金がなくなりそうになったら、保有ポジションを自動で強制的に決済し口座資金の損失拡大を防ぐ機能です。ロスカットは、日本及び世界中のFX業者で採用されている機能です。
しかし極まれに、為替相場が極めて急激に変動するときがあります。このような場合もロスカット機能が作動しますが、口座残高がマイナスになることがあります。これは、数年おきに実際に起きています。日本のFX業者で取引している場合、口座残高がマイナスになった場合は、マイナス額をトレーダーが追加入金する必要があります。日本では、金融商品取引法によりFX業者がトレーダーの損失を補填することを禁止しているためです。
現実的にロスカット機能が働いても口座残高がマイナスになるケースは、日本でこれだけの件数が発生しています。
2018年(平成30年)の1年間で口座残高がマイナスになった件数(個人口座)は、1,806件ありました。
(出所:一般社団法人金融先物取引業協会 ロスカット等未収金発生口座数)